窓埋めトレード戦術
窓空け後の、窓埋め特性を利用した投資手法の一部を紹介します。窓とは何か?そして窓の英読みから種類まで、基本的な部分を解説していますので興味のある方はご覧下さい。
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投資で言われる「窓」とは?
急激な価格変動や、レート変動の停止期間(土日や祝日等)があると、値付けが行なわれない空白のチャートが発生する事があります。通常は連続性のある隙間が無いチャートが形成されますが、この何かしらの要因で発生する「チャートの空間の事を窓」と呼びます。
為替相場では、銘柄がペア(例:USDJPY=ドル×円)になっている為、現物相場で見るような窓の発生はあまり見られません。FXで窓と言うと、日本時間の月曜日早朝マーケットオープン時に発生する空白の事を指すのが一般的でしょう。
MetaTraderではOldTickエラーが発生すると、稀にヒストリカルデータが正常に取得できずに、本来は存在しないはずの窓が空いてしまうケースがあります。窓を利用したEAを構築する際には、注意と工夫が必要です。
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窓空け(まどあけ)とは?
上述したようなチャートの空間が発生した事を「窓空けした」等と表現します。画像の通り、終値と始値の間に空白が出来た状態を指します。記載方法は窓開け、窓明け、窓あけ等と様々見かけますが、酒田五法では窓の事を「空(くう)」と表現する事から、今回は窓空けを採用させて頂きました。
海外では窓の事をGap(ギャップ)と呼びますので、海外サイト等で情報収集をしたい場合には、Gap TradeやGap Tradingといった単語で検索をかけると希望の情報が見つかるかもしれません。FXに関する窓空けを調べたい場合には、Opening Gap Tradeといった単語で検索をかけると良いかもしれません。
≫ギャップ(窓)の種類- Common Gap(コモンギャップ)
- Breakaway Gap(ブレイクアウェイギャップ)
- Runaway Gap(ラナウェイギャップ)
- Exhaustion Gap(イグゾースションギャップ)
- Island Reversal(アイランドリバーサル)
為替相場では上述したように通貨ペアになっているので、これらの窓を見かける事は少ないです。ですので詳細は控えますが、オープニングギャップの連続性や、後述する「見えない窓」からのクライマックスの判断や、相場全体の分析に用いられるケースもありますので、興味のある方はご自身でお調べ下さい。
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窓埋め(まどうめ)とは?
窓空け後に発生する空白部分を埋めるように推移する値動きを「窓埋め」と言います。上記の画像は、上方に空いた窓を埋める形で価格推移した一例となります。
上記の画像は、下方に空いた窓を埋める形で価格が推移した一例となります。
「埋めない窓はない」という格言もあるように、高確率で早期に窓は埋まる傾向にありますが、窓が埋まらない・・・というよりも、窓を埋めるまでに数年単位の多くの時間を要するような、一方向の値動きになるケースも勿論あります。
窓埋めを利用したトレード手法
為替相場で窓埋めトレードを行なおうと考えた場合、日本時間の月曜日早朝のマーケットオープン時の窓を狙うのが一般的です。但し、闇雲にエントリーを行なっても利益を積み上げるのは中々難しく、「埋める窓」と「埋めない窓」を区別する事が重要です。
少しだけヒントを書くと、他のトレード手法と同様にトレンドの判別が重要となります。「生き残りのディーリング」の著者である矢口 新さんが、「窓埋めの神秘」という記事(書籍でも確認可能)を執筆しているので参考にすると良いでしょう。
FXの場合、「東京⇒ロンドン⇒ニューヨーク」と各国の市場がリレーのように移り変わるため見落としがちですが、各市場の時間帯に視点を置いた、「見えない窓」が存在しています。これらも条件次第では、「埋める窓」となりますので研究されてみると良いでしょう。
各国の時間帯での窓にも関連する事ですが、トレードを行なうFX業者によって、週始めのオープン時間と週末のクローズ時間が異なります。チャートデータに差が出る為、ブローカー毎に窓の見え方に差が出る事がありますので注意しておきましょう。
オープニングギャップに関してはフリーのMetaTrader EAもあったと思いますので、興味のある方は探されてみると良いと思います。実は窓を使ったブレイクトレードへの応用もあり、合成からの計算でギャップを可視化するインジケータがあったと思うのですが、どこにあったか忘れたので思い出したら記事にしましょう。
※こちらの記事では投資手法の一部を公開していますが、閲覧者様の利益を保証するものではありません。実際の投資は自己責任にて行なって下さい。尚、手法に関するサポート等は一切行ないませんので、コメントやお問い合わせはご遠慮下さいませ。
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2010年6月 6日|コメント (0)|トラックバック (0)
カテゴリー:トレード手法
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